LLM & 画像生成AI を一気に比較!
デザイン/芸術を学ぶ大学生が “創造の相棒” を選ぶときに迷いがちな
ChatGPT(GPT-4o)・Gemini(1.5 Pro)・Claude 3 などの LLM と、
DALL·E 3・Midjourney V6・Stable Diffusion XL・Adobe Firefly など画像生成AIの特性を一覧で解説します。
1. 主要 LLM 比較(2025年5月時点)
モデル | 運営 | 最新バージョン / 特徴 | 強み | 弱み・注意点 | デザイン/芸術での活用ヒント |
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ChatGPT (GPT-4o) | OpenAI | 2025 春公開の GPT-4o はテキスト・画像・音声を ネイティブに統合したマルチモーダルモデル。 | プラグイン連携、コード生成、 日本語対応の滑らかさ | 無料枠は GPT-3.5 のみ。 最新版は Plus/Teams 以上が必要 | ・UXリサーチの要約→ワイヤー図自動生成 ・DALL·E 3 連携で“文章+ビジュアル”を一気に試作 |
Gemini (1.5 Pro) | 長文/長編動画まで読める 。 iPad アプリや Gemini Live で45言語音声対話対応。 | Google Workspace/Drive との連携、 データ分析/表作成が得意 | デザイン特化のツール連携は少なめ | ・Google Slides 用ストーリーボードを連続生成 ・YouTube 動画の自動チャプター → 授業素材化 | |
Claude 3 (Opus/Sonnet/Haiku) | Anthropic | 高精度の論理推論と長文読解、 高速応答の Haiku も選択可。 | 業務文書のリライト・契約書チェックが丁寧 画像→テキスト解析も高品質 | API/日本語UI は ChatGPT ほど普及していない | ・展覧会レビューの英→日高品質翻訳 ・数万字の卒業論文を一括校正 |
2. 画像生成 AI 比較
モデル | 強み | 弱み・ライセンス | デザイン/芸術での活用ヒント | 参考 |
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DALL·E 3 (GPT-4o Image) | 詳細指示に強く、文章トーンを画像に反映。 人物やタイポグラフィも安定。 | 商用は Plus/Enterprise プラン推奨 | ・絵本の試作絵+本文を同時生成 ・ロゴ案→ChatGPT でベクター化指示 | OpenAI |
Midjourney V6 | 独自スタイル表現・質感描写が高評価。 Discord コマンドで操作。 | 日本語プロンプトは要工夫。 商用は有料サブスクリプション | ・ブランディング用キーアート大量生成 ・“–stylize” で世界観を統一 | Midjourney |
Stable Diffusion XL | ローカル実行OK・カスタム学習が自由。 拡張プラグインが豊富。 | チューニング必須で学習コストがかかる | ・自校の作品データセットで専用モデル訓練 ・AR/VR モック用の360°画像を生成 | Stability AI |
Adobe Firefly 2 | Photoshop/Illustrator に統合。 生成結果は商用ライセンス込み。 | 独立アプリとしては機能限定 (高度なスタイル制御は弱い) | ・Generative Fill でモック写真を即合成 ・ベクター生成で Infographic 素材を量産 | Adobe |
3. どう選ぶ? デザイン学生向けチェックリスト
- ① プロトタイピング速度:ドラフトを秒で作りたい → ChatGPT + DALL·E / Midjourney
- ② 長文リサーチ:論文の速読・要約 → Gemini 1.5 Pro or Claude 3
- ③ ライセンス & 商用利用:商品化前提 → Adobe Firefly(商用OK)、Midjourney 有料プラン
- ④ カスタマイズ性:自分の作風を学習させたい → Stable Diffusion XL
- ⑤ 連携サービス:Google Workspace or Microsoft 365 で作業 → Gemini / ChatGPT を優先
まとめ
LLM は「言葉でアイデアを広げる脳内会議室」、
画像生成 AI は「スケッチブックと筆を同時にくれる道具」。
それぞれの強みと制約を知れば、発想→試作→検証 のループが劇的に短縮できます。
まずは無料枠で触り、自分の制作フロー にハマるツールから深掘りしてみてください。